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平成18年11月 第2252号(11月1日)

大学4年生の就職活動と朝食 約半数が毎日食べる

 JA全中とJA全農による「朝ごはん実行委員会」は去る十月二十三日、ウェブモニターによるアンケート調査「大学四年生の就職活動と朝食に関する意識調査」の結果を公表した。調査は九月六日から十一日まで、全国の大学四年生を対象に、就職活動・ライフスタイル・朝食の意識と実態について行われ、一二一八人(男六〇〇人、女六一八人)から回答があった。結果の概要は次のとおり。

 内定をもらった企業があるか、との問いには七六・一%が既に内定をもらっており、内定先の満足度については、大変満足している(四五・一%)と、やや満足している(四一・一%)を合わせた“満足派”が約九割(八六・二%)を占めた。一方、全く満足していない(二・二%)と、あまり満足していない(三・八%)を合わせた“不満足派”は六・〇%にとどまった。更に、内定先の満足度について朝食の主食別に分析したところ、普段の朝食で最も多く食べる主食がごはんの「ごはん派」の学生は、五〇・八%が、大変満足していると回答。主食がパンの「パン派」の学生の同じ回答は四〇・〇%で、ごはん派が一〇・八ポイント上回った。
 今年の採用状況については、好転した(二四・六%)と、どちらかといえば好転した(三五・六%)を合わせて、全体の約六割(六〇・二%)が肯定的に認識。氷河期(二・五%)と、どちらかといえば氷河期(七・一%)を合わせて、約一割(九・六%)が否定的な回答をした。更に、全体の約三割(三〇・一%)が、どちらともいえないと回答するなど、「今年の就職戦線は二〇〇七年問題を見据えて採用状況好転」と巷で言われているほど好転していないようである。また、採用状況が好転したと回答した学生について、男女別にその割合を比較したところ、男子学生のうち三〇・七%が、女子学生のうち一八・八%が、好転したと答えており、男女間で大きな認識の差(一一・九ポイント)が生じた。
 就職活動のために食生活で変えたことはあるか、との問いには全体の八割弱(七八・二%)の学生が、特にないと回答したが、栄養バランスの良い食事を心がけた(一〇・一%)、三食きちんと食べるようにした(七・六%)、酒量を減らした(七・五%)など、食生活を変えた学生が二割強いた。
 普段の生活は夜型か朝型か、との問いには全体の六割強(六三・一%)が夜型と回答。朝型は二割弱(一九・一%)にとどまった。残る二割弱(一七・八%)は、どちらともいえないだった。また、就寝時間については、二五時〜(三〇・八%)が一番多く、以下、二六時〜(二七・五%)、二四時〜(二〇・七%)、二七時以降(一〇・九%)と続いた。これらを合計すると、全体の約九割(八九・九%)の学生が、日付が変わってから就寝しており、夜型の学生が多いことが裏付けられた。
 体調面で気になることはあるか、との問いには約八割(八二・〇%)の学生が、あると回答。体調に問題はないという学生は、全体の二割弱(一八・〇%)だった。これを朝食の主食別に見てみると、ごはん派のうち一九・五%が、体調に問題はないと答えたのに対して、パン派の同じ回答は一三・一%で、ごはん派が六・四ポイント上回った。また、体調面で気になることの上位三項目を選んでもらったところ、症状としては、疲れやすい(三四・〇%)、肌荒れ(三〇・九%)、肩こり(二七・二%)、眼精疲労(一九・六%)、便秘(一九・一%)など、社会人と同じような症状を抱えている様子が浮かび上がった。
 朝食の摂食頻度については、全体の半数近く(四四・八%)が、毎日食べると回答。続く、一週間に五〜六日(一八・五%)と合わせると、六割強(六三・三%)がほぼ毎日食べていることがわかった。以下、一週間に三〜四日(一六・七%)、一週間に一〜二日(一二・二%)と続き、食べないは七・八%と一割にも満たず、昨今の大学四年生は意外に朝食を食べていることが判明した。

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