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復興への道筋 〜継続すること〜


 
東北ボランティア駅伝
神奈川大学
 
神奈川大学
 神奈川大学では、東日本大震災の被災地支援活動として、継続的な取組みで支援の襷をつなげるべく、「KU“東北”ボランティア駅伝」と銘打ち、支援基地としての条件が整う岩手県遠野市に、学生および教職員によるボランティア支援チームを派遣している。
 現地での活動は、遠野市役所や遠野まごころネット(社会福祉協議会)との連携により行なわれる。
 遠野市役所文化課プロジェクトとしては、@被災地の図書館を復興させるための三陸文化復興プロジェクト、A津波に飲み込まれた資料や図書を修復する資料復旧作業等がある。
 遠野まごころネットでは、現地での要請により多種のボランティア活動が行われており、@小規模な瓦礫撤去、A家屋や側溝の泥かき清掃、B田畑の回復のための土壌改良活動、Cソフトマッサージや足湯サービスと傾聴活動等、ソフト・ハード両方のボランティア活動がある。
 これらの活動に、学生が襷をつなぐように交代で参加し、ボランティアが減少してきている中、参加学生の数は2011年11月に通算で1,000人を突破した。
   
東北地方の美しい「村」再生プロジェクト
工学院大学
 
工学院大学
 東北地方では、震災によって多くの被災者がその住居を失った。工学院大学は、同大建築学部の後藤 治教授の主導のもと、石巻市地元企業グループなどと連携して、「恒久復興住宅プロジェクト(K―engine Project)」を2011年4月から展開した。
 同プロジェクトは、仮設住宅そのものを否定するものではなく、仮設住宅と常設復興住宅のバランスのよい供給こそが被災者の生活再建と地域復興に必要との信念のもと、被災地における応急的仮設住宅に替わる『恒久的復興住宅の建設』を主旨として発足し、6月から着工を始め、11月に入村式を迎えた。入村式当日は、建築に携わっている地元工務店をはじめとして、白浜地区入居予定住民、大学関係者など約50名が参加し、式典が行われた。
 式典では、入居予定の代表者と水野明哲同大学長、後藤教授の挨拶、鍵の引き渡しが行われた後、復興住宅の内覧会が行われた。初めて足を踏み入れる入居予定の住民の方々は「落ち着いて気持ちも安らげる」と安堵の表情を浮かべ、景観を大事にした「村」の再生、コミュニティーの復活が始まる第一歩となった。
   
   


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